PayPayの1日自動車保険「あんしんドライブ」は、対人・対物賠償が保険金額無制限で、自分や同乗者のケガ(自損事故傷害1,500万円・搭乗者傷害1,000万円)も最安のプランから共通で補償されます。プランごとに差が付くのは借りた車への車両補償だけで、補償の組み立てはシンプルです。その一方で、「運転中」の事故に限定されている点、車両補償に盗難が含まれない点、家族間の賠償や台風・洪水による損害が免責される点など、約款を読まないと分からない境界線があります。
この記事では、引受保険会社である損害保険ジャパンの重要事項等説明書(損保ジャパン・SJ23-06829)とPayPayほけんの公式商品ページという一次情報に基づいて、①「誰の・何の損害か」で分けた補償の全体像、②各補償の支払い条件と対象外、③3プランの違い、④補償時間の考え方を順に整理します。契約後の「支払えません」を避けるための確認リストとしてお使いください。
対人・対物は無制限、自分と同乗者のケガも全プラン共通
対人・対物賠償責任保険は保険金額無制限で、自己負担額の設定はありません。自損事故傷害(1,500万円)と搭乗者傷害(1,000万円+医療保険金)も、お手軽プランを含む全プランにセットされています。
プランで変わるのは借りた車への車両補償だけ
お手軽プランは車両補償なし。基本プランは限定危険(車対車・動物との衝突・接触、物の飛来・落下、火災、台風など)の300万円(自己負担15万円)で、安心プランは偶然な事故を幅広く対象にした300万円(自己負担15万円)です。基本は単独事故が対象外です。
「運転中」に限定され、盗難は対象外
車両補償とロードアシスタンスは「駐車・停車中を除く運転中」の事故・故障が対象で、車両補償には盗難による損害が含まれません。また、台風・洪水など自然災害による賠償責任は対人・対物とも免責事由です。
結論:補償範囲は「誰の・何の損害か」の5分類で考える
自動車保険の補償は、事故で発生した損害を「受けたのが誰か・何か」で分けると整理しやすくなります。あんしんドライブの補償は、次の5つに帰着します。
- 相手の人のケガ・死亡(対人賠償責任保険): 保険金額無制限・全プラン共通
- 相手の車や物の損害(対物賠償責任保険): 保険金額無制限・全プラン共通
- 運転者や同乗者のケガ(自損事故傷害特約1,500万円・搭乗者傷害特約1,000万円): 全プラン共通
- 借りた車そのものの損害(借用自動車の車両復旧費用特約300万円): 基本・安心プランで選択可・自己負担15万円
- 事故・故障で動けなくなった車の対応(借用自動車のロードアシスタンス特約・15万円限度): 全プラン共通
「借用自動車」とは、契約時にナンバープレートで登録した、運転する対象の借りた車のことです。この車を壊したときに車の持ち主へ払う修理費(弁償費用)を賄うのが車両補償です。
このうち「お手軽・基本・安心」の3プランで差が付くのは4つ目の車両補償だけで、賠償と人への補償はどのプランでも同じ条件です。1日自動車保険は「安いプランは対人賠償しか入っていない」という誤解が定着しやすいのですが、あんしんドライブでは最安のプランでも自分のケガと同乗者のケガへの補償がセットになっています。逆に、借りた車の修理費(弁償費用)への備えはプラン選択に依存するため、ここを中心に判断するのが補償範囲の考え方の軸です。
5つの補償それぞれの支払い条件と対象外
対人賠償責任保険:無制限。ただし家族間の賠償と災害は免責
記名被保険者(契約で設定した運転者)が借りた車を運転中の事故で他人を死亡・負傷させた場合、自賠責保険などで支払われるべき金額を差し引いた賠償額を、事故の相手1名ごとに保険金額の限度で支払います。示談交渉や訴訟・調停に要した費用も支払い対象です(損保ジャパンの同意を得た費用に限る)。
一方で、重要事項等説明書の免責事由には見落としやすい項目が並びます。事故の相手が「記名被保険者のご父母・配偶者・お子さま」だった場合、その人たちの生命・身体の害によって記名被保険者本人が被った損害は支払い対象外です。たとえば、同乗していた配偶者を負傷させ、運転していた本人が賠償責任を問われる場面がこれに当たります。家族の間での賠償のやり取りは、この保険の填補対象の外側にあると理解してください。また、台風・洪水・高潮によって生じた損害や、地震・噴火・津波などによる損害も免責事由です。競技・曲技(その練習を含む)を目的とする場所での使用や、勤務先の業務のために使用者所有の車を運転している間の事故も対象外です。
対物賠償責任保険:無制限で自己負担なし。電車の運行不能も対象
他人の車や物を壊した場合の賠償責任を無制限に補償し、借りた車の運転中に誤って線路に立ち入ったことで電車などを運行不能にさせた場合の賠償も対象です。重要事項等説明書のプラン表では、対物賠償に自己負担額の設定が記載されていません。車両補償のように15万円の自己負担を設けている商品が多い中で、賠償系の補償は自己負担なしで使える設計です。
除外事由の構造は対人賠償と同様で、記名被保険者本人とご父母・配偶者・お子さまの所有・使用・管理する財物の損害(それによって本人が被った損害)は対象外、台風・洪水・高潮などによる損害も免責です。実務的な意味は、「同居のご家族の物を壊した場面」と「災害時の事故」は賠償補償の外側にある、ということです。
対物全損時修理差額費用特約:相手の車が全損したときの差額を50万円まで
対物賠償の支払いがあった事故で、相手の車の修理費が時価額を超え、その差額を負担した場合に、負担した修理費に過失割合を乗じた額を50万円限度で支払う特約です(全プラン共通)。約款上の名称は「対物全損時修理差額費用特約」で、商品ページでは「対物超過修理費特約」という表記になっています(同じ特約です)。古い車との事故で「修理費が車の時価を上回った」という場面の自己負担を減らす役割を担います。
搭乗者傷害特約(一時金払):同乗者も対象。医療保険金は治療日数で決まる
借りた車に搭乗中の方が自動車事故で死亡・負傷した場合に、被保険者1名ごとに保険金を支払う特約です(死亡・後遺障害1,000万円/全プラン共通)。医療保険金は一時金払いで、治療日数が1〜4日ならケガの内容にかかわらず1万円、5日以上なら10万円。腕や脚の骨折・切断・脳挫傷など一部の重いケガについては、内容に応じて30万円・50万円・100万円が支払われます。あらかじめ決められた定額が支払われる仕組みであり、治療費が実費精算される保険ではない点は、補償の厚みを評価するうえで押さえておきたいポイントです。
免責事由には、無免許運転・酒気を帯びた運転・麻薬などの影響下での運転による本人の傷害に加え、「借用自動車の使用について正当な権利を有する方の承諾を得ないで搭乗中に生じた傷害」があります。家族の車に無断で乗っていた場面は、同乗者のケガにも保険金が支払われない可能性があります。
自損事故傷害特約:相手のいない事故で1,500万円
電柱への衝突などの自損事故で、借りた車を運転中の記名被保険者や搭乗中のご家族が死亡・負傷し、自賠責保険などで保険金が支払われないときに、1名ごとに所定の保険金(1,500万円)を支払います(全プラン共通)。相手方から賠償を受けられない単独事故は、帰省先や旅行先の慣れない道でも起こりやすい事故類型です。
借用自動車の車両復旧費用特約:基本と安心で対象事故が違う。盗難は対象外
借りた車そのものの修理費を補償するのが車両補償で、あんしんドライブでは2種類の特約をプラン別に組み合わせています。
- 基本プラン: 「車両復旧費用の車対車事故・限定危険特約」。対象は限定危険(下記のとおり)で、300万円(自己負担15万円)を支払う
- 安心プラン: 「借用自動車の車両復旧費用特約」。運転中の偶然な事故による損害を幅広く対象にし、300万円(自己負担15万円)を支払う
- お手軽プラン: 車両補償なし(借りた車を壊したときの修理費は弁償となる)
注意すべきは対象範囲です。まず、両特約とも「借りた車を運転中」の事故に限定され、駐車・停車中を除くと約款に明記されています。駐車中の当て逃げや衝突による損害は補償されません。さらに、基本・安心のどちらでも「盗難によって生じた損害」は免責事由です。貸出中の車が盗まれた場面への備えは、この保険には含まれていません。基本プランの対象は、公式商品ページの表示では「借りたお車以外の自動車との衝突、物の飛来・落下、火災、台風など」で、約款上は「車両復旧費用の車対車事故・限定危険特約」(他の自動車や動物との衝突・接触を含む)とされています。相手のいない単独事故(壁や電柱への衝突など)は対象外であり、ここが安心プランとの実質的な違いです。安心プランは「衝突、墜落、物の飛来・落下、火災、台風、その他偶然な事故」と対象が広く、単独事故も補償の対象になり得ます。車両補償の自己負担額は15万円で、修理費がそれ以下の小さな傷は自己負担になります。
なお、対人・対物賠償の免責事由に「台風、洪水、高潮」が含まれる一方で、車両補償(基本・安心)の対象には火災・台風などによる車両の損害が含まれます。同じ台風でも「他人に与えた損害の賠償」は免責、「借りた車の損害」は対象になり得るという対比です。お手軽プランには車両補償がなく、基本プランの車両補償は単独事故が対象外という構造が使い勝手にどう影響するかは、デメリットを境界線ごとに整理した記事も参考にしてください。
借用自動車のロードアシスタンス特約:走行不能時に15万円まで
運転中の事故・故障・トラブルで走行不能になった場合に、レッカーけん引費用と応急処置費用を合計15万円限度で支払う特約です(全プラン共通)。付帯サービスとして「レッカーけん引」「応急処置」「燃料切れ時の給油サービス」を利用できます。免責事由には雪道・ぬかるみ・砂浜などによるタイヤのスタック(空回り)やスリップなど「単に走行が困難な場合」の損害が含まれるため、雪山や砂地での立ち往生は対象になりにくい点に注意してください。
3プランの補償対応を一望する
対人賠償(無制限)/対物賠償(無制限)/対物全損時修理差額(50万円)
お手軽(12時間750円)・基本(1,100円)・安心(3,000円)の全プラン共通です。自己負担額の設定はなく、示談・訴訟費用も支払い対象です(損保ジャパン同意分)。なお、表示中の保険料は臨時被保険者なしの額で、交代運転用の特約付きは別料金です(お手軽12時間1,150円ほか)。
自損事故傷害1,500万円/搭乗者傷害1,000万円+医療保険金/ロードアシスタンス15万円
いずれも全プラン共通です。安いプランでも自分と同乗者のケガ、そして故障時のロードサポートが切れない構成です。
車両補償300万円(自己負担15万円)だけがプランで分かれる
お手軽=なし。基本=限定危険(車対車・動物との衝突・接触、物の飛来・落下、火災、台風など)。安心=偶然な事故を幅広く対象。基本は単独事故が対象外です。なお、事故時代車費用特約と人身傷害保険は、どのプランにも付帯していません。
車両補償の対象差を具体化すると、「駐車場で壁に擦った(相手のいない単独事故)」は基本プランでは対象外、安心プランなら対象になり得ます。「対向車と衝突した」「飛んできた石でフロントガラスが割れた」は基本・安心とも対象です。「貸出中に盗難された」はどのプランでも対象外です。
あんしんドライブの補償で見落としやすい「対象外」は5つあります。①車両補償・ロードアシスタンスは駐車・停車中を除く「運転中」限定、②車両補償に盗難は含まれない、③基本プランの車両補償は限定危険(車対車・動物との衝突・接触、物の飛来・落下、火災、台風など)で、単独事故が対象外、④台風・洪水・高潮・地震などの自然災害による賠償責任は対人・対物とも免責、⑤事故の相手がご父母・配偶者・お子さまだった場合の家族間賠償は対象外。さらに、事故時のレンタカー代車費用(事故時代車費用特約)と人身傷害保険は、どのプランにも付帯していません。これらは商品の欠陥ではなく時間単位型の設計上の範囲ですが、契約前に把握しておくべき境界線です。
補償される時間の境界:契約期間と運転中の意味
あんしんドライブの契約期間は12時間単位で、最長7日間(168時間)です。半日型(0.5日=12時間から、1.5日・2.5日と12時間ずつ増加)と1日型(1日=24時間から、2日・3日と24時間ずつ増加)の2系統から選びます。補償の開始はアプリの加入詳細画面に表示された時刻からで、終了は「契約期間経過後の最初の整数時」と定められています。たとえば12時間プランを10時に開始すると、終了は22時です。24時間プランを10時に開始すると翌日の10時です。補償は整数時で終わる設計のため、運転が終わる時刻から逆算して契約期間を選ぶのが安全です。
もう一つの重要な境界が「運転中」という用語です。車両補償とロードアシスタンスの支払事由は「借りた車を運転中」の事故・故障に限定され、駐車・停車中は除外されます。スーパーや観光地で長時間駐車する場面の多い帰省・旅行の用途では、この境界は実感として効きます。借りた車の損害リスクをどこまで自分で持つかを含めて、プラン選択を判断してください。
なお、基本プランと安心プラン(車両補償付きプラン)には、契約上の事前準備の条件があります。重要事項等説明書の注記では、ご契約期間の初日がPayPayほけんのアカウント登録日から7日以内の場合、基本・安心プランは契約できず、本人確認の手続きを実施することで契約可能になるとされています。「明日借りるから今日車両補償付きで入る」という当日の付け替えは想定されていないため、借りる予定が決まった時点でアカウント登録と本人確認を済ませておく必要があります。臨時被保険者に関する特約(交代運転用)も利用開始後の追加・削除はできません。複数人で運転する予定がある場合は、同居の親族との複数人利用の条件を整理した記事のとおり、加入時点で特約を選択してください。
家族ではなく友人の車を借りる場面の契約手順と、「違反・対象外」になる境界線は、友人の車に1日だけ保険を付ける方法|あんしんドライブの付け方と「違反」になる境界線で整理しています。
他社の1日自動車保険と補償範囲を比べる
あんしんドライブ: 賠償と人への補償が全プラン共通、車両は基本・安心で選択
対物に自己負担の設定がなく、自損1,500万円・搭乗者傷害1,000万円・ロードアシスタンスが最安プランにも付きます。一方で弁護士費用特約と代車費用特約は付帯せず、車両は盗難対象外です。
ちょいのり保険(東京海上日動): 車両付きプランは免責15万円。プレミアムは弁護士費用特約付き
対人対物無制限・搭乗者傷害(保険金額1,000万円)は共通で、車両補償はレギュラー(対象事故限定・免責15万円)とプレミアムで選択。プレミアムには法律相談・請求のための弁護士費用特約(300万円/対人の刑事対応は原則150万円)がセットです。
ワンデーサポーター(あいおいニッセイ同和損保): 最安プランの対物に自己負担5万円
自損1,500万円・搭乗者傷害は全プラン共通で、対物はエコノミーのみ自己負担5万円。車両復旧費用300万円(自己負担15万円)はワイドプラン限定で、事故・故障時の宿泊・帰宅費用はワイドのみ付帯です。
補償範囲の観点で各社を見ると、賠償(対人・対物無制限)と人への補償(自損・搭乗者)はどの1日自動車保険でも標準装備で、差が付くのは車両補償の対象事故と自己負担、そして付帯特約(弁護士費用・代車・宿泊費用)です。あんしんドライブの補償面の特徴は、対物賠償に自己負担額の設定がない一方で、弁護士費用特約を持たない点です。借りた車との事故で自分が損害を負った場合の請求業務は、賠償保険の示談交渉(損保ジャパンの体制)が担うため、用途によっては不足感は出にくい構成です。なお、ちょいのり保険・ワンデーサポーターの補償構成は、各社の公式ページの表示(2026年9月時点)に基づきます。
全体の仕組みはあんしんドライブの概要記事でも整理しています。
Q1
借りる車の車両価値はどのくらいですか?
Q2
どんな走り方をする予定ですか?
診断結果
お手軽プランで十分(12時間750円/1日950円)
賠償補償(対人・対物無制限)と自分・同乗者のケガの補償、ロードアシスタンスはお手軽プランにも付いています。借りる車が古い・安価な場合は、車両補償を付けない選択が保険料の面で合理的です。対物全損時修理差額費用特約(50万円)も付いています。
診断結果
基本プランが候補(12時間1,100円/1日1,350円)
限定危険(他の自動車や動物との衝突・接触、物の飛来・落下、火災、台風など)による車両の損害が補償対象で(300万円・自己負担15万円)、壁や電柱への単独事故は対象外です。狭い場所での擦り傷が心配なら安心プランを検討してください。契約にはPayPayほけんアカウント登録日から7日以上の経過(または本人確認)が必要です。
診断結果
安心プランを検討(12時間3,000円/1日3,750円)
運転中の偶然な事故を幅広く対象にする車両補償(300万円・自己負担15万円)です。単独事故での車の損害も補償の対象になり得ます。それでも盗難と駐車中の損害は対象外で、自己負担15万円は残る点は契約前に確認してください。基本・安心プランはPayPayほけんアカウント登録日から7日以内に契約できない制約があるため(本人確認で解消可)、借りる予定が決まったら早めに登録しておきます。
- 最安のプランでも自分のケガに補償があると知って選びやすくなった車両補償に盗難が含まれないと知らず、契約後の説明で初めて知った帰省先の狭い駐車場での擦り傷は対象外かもしれないと考えて安心プランにした終了時刻が整数時に切り上がるので、返す予定より長めに契約するようにした
SNSや口コミで見られやすい意見を、要点が伝わるように整理しています。
- 対人・対物無制限(自己負担なし)と、自分・同乗者のケガへの補償が全プラン共通で、12時間750円からの最安プランでも賠償・人身・ロードサポートが欠けません。契約期間は12時間単位で最長7日まで選べ、補償が必要な時間に合わせた契約が可能です。 BAD: 車両補償は「運転中」の事故に限定され、駐車・停車中の損害と盗難は対象外です。基本プランの車両補償は車対車事故・動物との衝突のみで単独事故は対象外、安心プランでも免責事由の確認が必須です。また、弁護士費用特約・代車費用特約・人身傷害保険は付帯せず、自然災害による賠償も免責事由です。
- 車両補償は「運転中」の事故に限定され、駐車・停車中の損害と盗難は対象外です。基本プランの車両補償は車対車事故・動物との衝突のみで単独事故は対象外、安心プランでも免責事由の確認が必須です。また、弁護士費用特約・代車費用特約・人身傷害保険は付帯せず、自然災害による賠償も免責事由です。
よくある質問
PayPay1日自動車保険で、壁や電柱にぶつける単独事故も補償されますか?
人への補償は対象です(自損事故傷害特約1,500万円・搭乗者傷害)。借りた車そのものの損害は、お手軽プランでは補償されず、基本プランでは相手のいない単独事故が対象外です(車対車・動物との衝突・接触や物の飛来・落下、火災、台風などが対象)。単独事故まで車両を備えるには安心プラン(300万円・自己負担15万円)になります。
借りた車が盗まれた場合も補償されますか?
補償されません。車両復旧費用特約(基本・安心とも)の免責事由に「盗難によって生じた損害」が明記されています。貸出車の盗難リスクは、この保険の補償範囲の外側です。
対物賠償に自己負担(免責)はありますか?
重要事項等説明書のプラン表では、対人・対物賠償責任保険に自己負担額の設定は記載されていません(無制限のまま支払い対象)。自己負担15万円が設定されているのは車両復旧費用特約のみです。ただし、台風・洪水・高潮や地震・津波などによる損害、家族間の損害など免責事由は別途あります。
同乗していた家族の治療費は実費で支払われますか?
実費精算ではなく一時金払いです。搭乗者傷害特約は、治療日数1〜4日の場合1万円、5日以上の場合10万円の医療保険金を被保険者1名ごとに支払い、重いケガ(腕や脚の骨折・切断・脳挫傷など)では30万円・50万円・100万円の定額が支払われます。治療費の全額を充当する仕組みではない点に注意してください。
駐車中に車をこすられた・当て逃げされた場合も対象ですか?
車両補償とロードアシスタンスの対象は「借りた車を運転中」の事故・故障で、駐車または停車中は除外と約款に明記されています。運転を終えたあとの損害は、この保険の補償範囲に入りません。
車両補償付きの基本・安心プランは、当日すぐ契約できますか?
条件があります。ご契約期間の初日がPayPayほけんのアカウント登録日から7日以内の場合、基本・安心プランは契約できず、本人確認の手続きを実施することで契約可能になります。車両補償を検討しているなら、借りる予定が決まった段階でアカウント登録・本人確認を済ませておいてください。
どんな車でもこの補償で契約できますか?
できません。補償の対象になるのは自家用普通乗用車・自家用小型乗用車・自家用軽四輪乗用車で、レンタカー・カーシェアリングの車、分類番号が8で始まる車、車検切れの車、損保ジャパンが別に定める高額な車などは登録できません。また、記名被保険者本人やその配偶者が所有する車も対象外です。対象車の条件は概要記事でも整理しています。
保険金の請求に期限はありますか?
重要事項等説明書の注記では、事故発生日などの翌日から起算して1年以内とされています。事故後は、けが人の救助と警察への通報を最優先にしたうえで、アプリ内の事故受付から早めに連絡してください。示談交渉は引受の損保ジャパンの体制で行われます。
契約した補償は何時まで有効ですか?途中で切れることはありますか?
契約期間の終了は「利用開始時刻から契約期間経過後の最初の整数時」と定められています(例: 12時間プランを9:30に開始すると22:00終了)。運転終了予定時刻まで補償が続くよう、期間を選んでください。契約期間の延長はできないため、足りなくなった場合は次の契約が必要です。
補償内容を選んだあとの具体的な手続きは、あんしんドライブの加入方法を整理した記事で、当日申込時の補償開始タイミングとプランごとの制約も含めて解説しています。
まとめ:賠償と人身は全プラン共通、車両だけが選択領域
あんしんドライブの補償範囲は、「対人・対物無制限と人への補償は全プラン共通、借りた車の車両補償だけがプラン選択」というシンプルな構造です。そのうえで、運転中限定・盗難対象外・家族間賠償の除外・自然災害による賠償の免責(車両補償では火災・台風が対象になるという対比も含め)といった境界線が約款に明記されています。借りる車の価値と走り方から車両補償の要否を判断し、対象外の場面を先に把握しておくことが、1日自動車保険を後悔なく使う条件です。
執筆時点の情報は、引受保険会社(損害保険ジャパン)の重要事項等説明書(SJ23-06829)とPayPayほけん公式商品ページに基づきます(保険料は2026年9月時点の公式表示)。各補償の保険金額は、アプリのプラン選択画面でも確認できます。最新の補償内容・免責事由は、加入前にアプリ内の重要事項説明と約款でご確認ください。